家族写真

日経新聞(平成26年10月12日朝刊)の記事から。

写真家、影山光洋氏が写した1枚の家族写真があります。
戦後の一家の団らんを写した写真で、
食卓を囲んで両親と祖母、子供達の7名が
カメラに向かって笑顔を見せています。
母親の腕の中には産まれたての可愛らしい赤ちゃんが写っています。

それから10年後の写真が、この写真と一緒に並べられています。
10年経過した家族写真では、子供達は立派に成長し、
家庭も豊かになったようです。

しかし10年後の写真は6名。
いるはずの、その後の赤ちゃんがいません。

解説によると、この赤ちゃんはしばらくして
病気で亡くなったそうです。

時を超えた2枚の写真を並べることがで、
静止画の写真がまるで動画のように物語を紡いでいます
(ちなみにこの家族写真の父親は影山氏本人。
亡くなった赤ちゃんは氏のお子さんとのことです)。

家族写真は不思議な力を持っています。
一人で写るよりも、家族とともに写ることで
それぞれの役割、位置関係、時の流れさえも
家族写真で読み取ることができます。

この家族の中に、いるべきはずの人がいない。
この物足りなさが、家族としての絆だと思います。

最近スマートフォンで写真を撮る事が増えてきました。
しかし家族そろって記念写真というのは、
なかなか見られなくなったようです。

家族写真なんだけど、お父さんが写っていない
(なぜなら、お父さんがカメラマンだから)
というケースが多いと思います。

家族写真を撮りましょう
そしてその写真を時々眺めてみましょう。
絆を再認識でき、家族のために頑張ろうという
気持ちになれると思います。