自分のしている事を言葉に置き換えると、見えない世界が広がっていく

日経新聞(平成27年2月1日付)読書欄に
興味深い話がありましたのでご紹介。

サントリーホール館長、堤剛氏へのインタビュー記事。

彼の師匠はシュタルゲル氏。
なんでも世界的チェロ奏者だそうです。

そのシュタルゲル氏の言葉に

「自分のしている事を言葉にできなければならない。

文章にもしなさい」
があります。


これって、とても示唆に富むコメントです。

私は診察の中で、患者さんには
思っていること、感じていることを
できるだけ語ってもらうようにしています。


頭の中で思った事を伝えるとき、
浮かんだイメージとそれに近い言葉を
結びつける作業をします。


たとえば不快な気持ちをしたとき
その言葉に近い変換して、人に伝えます。
不愉快な気分は言葉に置き換えられ
話をすることで頭から
離れ気分が楽になれます。


言葉にして”話す”ことで
いやな気持ちを”離す”わけです。

シュタルゲル氏は音楽家なので
こころと言葉の関係について
もっと繊細なのでしょう。


音楽にしろ文章にしろ

自分の中のものを表現することで
気持ちが安定します。
その先には自分自身さえも知らない世界が
広がっていくような気がします。