想像力は診療に必須。現役心療内科医が教える”人の話を聞く術(アート)”

人の話を聞くのが苦手という方、結構います。
話し手は何か言いたいのだろうけど、じゃあ自分はどう返していいか分からない。
この状況がつらいため、話を聞くのを避けてしまいますます苦手になってしまいます。

そんなときは、そのとき相手がどんな気持ちになっているか。
想像しながら聞いてみましょう。

たとえば話し手が
「職場で顧客とトラブルになり、上司からも叱られた。
ようやくお家に帰っても、夫や子供たちは何もしてくれない。
食器も洗われずに放置、洗濯物は取り込まれておらず。加えて部屋の中も散らかしっぱなし。」
と言ったとします。

そのとき、自分ならどんな気持ちになるか想像してみましょう。
このような状況でハッピーになる人はいませんね。
大方、「どうして自分だけ難儀しているのか」
「誰も助けてくれない」等
悲しさや怒りの感情がわき上がる事でしょう。

そして、想像した感情が正しいかどうか確認してみましょう。

「そうですか、それじゃあ悲しい気持ちになりますよね」。

話し手の気持ちと、自分の感情が合えばビンゴ。
話し手の方は、気持ちがつながったとしてほっとします。
このホッとした気持ちの積み重ねが診療です。

こうやって相手の気持ちを想像してみると、人の話を聞くのは苦ではなくなります。
ぜひお試しください。