そのドクターが優秀かどうか簡単に分かる意外な方法とは!?

この業界に長くいると、同業者からみても優秀だなぁと思うドクターと遭遇します。

決してメディアや学会ではお目にかからないんだけど、こちらがほれぼれするくらい才能に長けたドクターがいます。
そういう方はおおかた臨床能力も優れています。

そのドクターが優秀かどうかが一目で分かる方法があります。
それは紹介状(正確には診療情報提供書)です。

そのドクターが書いた診療情報提供書(以下、紹介状と略)を読めば、
書いた医師の力量がすぐに分かります。

3点ポイントを挙げます。

まず1点目は、きちんと患者さんの事を把握しているか。
検査の所見だけ書いて、あとは宜しくってな具合の紹介状があります。
一体何を紹介したいのか、つっこみたくなる場合があります。


2点目は、こちらに何をして欲しいか、紹介した目的は何か。
たまに、話を聞いてあげて下さい旨の依頼がありますが、あなたは患者さんから話を聞かないのですかと、これまたつっこみたくなる場合があります。

3点目は、紹介するに至った経緯が理路整然と書かれているか。
医学は理論の学問です。
AだからB,BだからC,よってAはCであるという

帰納法を駆使する学問です。

この考え方はすごく大事で、普段から帰納法が身についているかどうかは文章を書くとわかります。

それが紹介状の文になって現れます。

優秀なドクターが書いた紹介状は、読むだけでその患者さんのイメージが湧きますし、こちらもこの患者さんをお助けしようというやる気まで引き出してくれます。


そうでないドクターは内容が簡素過ぎたり、自分の治療の事を延々と書いていたり、何が言いたいかはっきりしなかったりします。

宛先を間違うなど論外です。
わたし達のクリニックの屋号は”とくだ心療内科”なのですが
”とくだ診療内科”と書いていたり”徳田診療内科クリニック”
あるいは”徳田クリニック”とか、適当に書いてある場合もあります。
ちょい失礼かなと思います。

このように私は、紹介状に関しては強烈な思いがあるので
その返書はもちろん、
こちらから紹介する時の紹介状も、全力で書いています

(おそらく研修医時代に、I先生から鍛えられたからと思います。
ありがとうございます、I先生)。

紹介して下さったドクターの病院・名前は正確に記載。
こちらの診断やコメント、治療方針などを理論だって説明し、かつA4サイズ以内にまとめて返します。
向こうも忙しいので、だらだら書くことはせず要点をきちんと押さえて書きつづります。

紹介状という一つの紙の上にも、ドクターの頭の中が玉石混合のごとくちりばめられています。
これだからこの仕事、やめられません。