昔の人はすごいと思い知らされる。調胃承気湯(ちょういじょうきとう)の話

漢方の話を1つ。

便秘の薬は大きく2つに分かれます。

1つはセンノシド系。センナという成分が大腸を刺激し、腸の動きを活発にするもの。

もう1つは酸化マグネシウム(通称カマグ)系。
マグネシウムが大腸の中で便に取り巻き、水分の再吸収を抑えることにで便に水を含ませたままにする。結果便が柔らかくなります。

便秘が進むと、センナエキスで腸を活発にし、酸化マグネシウムで便を柔らかくするという処方内容になります。
でもこの処方は、センナエキスとカマグの両方を処方しなければなりません。

そこで漢方薬。

センナエキスとカマグの両方の役割をもった方剤があるのです。
それが今回ご紹介する”調胃承気湯(ちょういじょうきとう)”です。

この漢方薬には、センナエキスの役割をする大黄(だいおう)と、酸化マグネシウムの役割をする芒硝(ぼうしょう)が入っており、それぞれ役割を果たします。

センナエキスと酸化マグネシウムを組み合わせるといいだろうなぁ、と思っていたら、すでに4000年前の人達がかんがえてくれたんですね。
さすが古(いにしえ)の人々、頭が下がります。

以上、診察室からお届けしました。