こころの様子を探るとき、私はこんな問いかけをします

診察や産業医面談のとき、私が必ずする質問が2つあります。
それは
「調子はどうですか?」

「これからの見通しはどうですか?」
です。
この2つの質問は、シンプルではありますが私の20年来のノウハウがつまったフレーズです。
では解説。

「調子はどうですか?」


この質問の目的は、自分の状態を一言で言い合わせるか、包括力を試しています。
人はいろんな状況にさらされています。
そんななか、本質を一言で相手に伝えるためには、瞬間的に物事を察知する力が必要です。

この質問に対して、元気な時は

「おかげさまで調子良いですよ」
とか
「最近疲れてます、調子悪いです」

などの回答になります。

これに対し元気じゃない時は

「わかりません」
「普通です」

みたいになります。

自分の状態を一言でいい表せない、つまりこころが疲れている可能性があります。


意地悪ですが、「どうですか?」という、あえて漠然な質問をすることで、質問者の意図をどれくらいくみ取ることができるか等、類推する力も推し量っています。

「これからの見通しはどうですか?」

主に診察の最後にする質問です。
人は人たるゆえんは、未来を想像できるかどうかです。

人の人たる所以(ゆえん)は、未来を想像できるかどうかです。
ちょっと先の未来、見通しを立てる事ができるかどうかは、現状を把握しているか、ポイントを押さえているか、想像力を働かせる事ができるか。
いろんな意味をこめておたずねしています。

言葉一つ一つを大切にしながら診療していきます。

以上、診察室からお届けしました!!

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