安定剤と漢方薬を組み合わせると、安定剤の量が減らせますよ

漢方薬と安定剤はとても相性が良いです。
基本的にこの両者は、お互いの強みと弱みを補う関係です。
安定剤の代わりに漢方薬、という訳にはいきませんが、工夫すれば安定剤の量を減らす事は可能です。

たとえば、抗うつ剤のジェイゾロフトという薬を100mg内服している人がいるとします。
この方が食欲不振を訴えました。
ジェイゾロフトには食欲増進の効き目はあんまり無いため、食欲を増やすためには別の方法が必要です。

今までは別の安定剤、たとえばドグマチールという抗うつ剤を追加すれば食欲の回復は期待できます。

しかしジェイゾロフトもドグマチールも同じ抗うつ剤、安定剤が2種類となってしまいます。

もちろん両者は併用可能ですが、副作用の眠気や緩慢さはひどくなる可能性があります。

そこで漢方薬。

ドグマチールの代わりに、ツムラ六君子湯(りっくんしとう)を選んでみましょう。

六君子湯は人参等の6種類の生薬が配合されており、主に気を補います。
漢方では食べ物から気を補うという考え方をしますので、これらの生薬が消化吸収機能を整え、食欲を回復させます。

六君子湯を使えば、ドグマチールは使わなくても済むようになり、結果的に安定剤使用を節約できます。

漢方薬は安定剤の代わりはできませんが、このように工夫すれば安定剤を減らす事はできます。

たとえて言うならば、完全な電気自動車はできないけど、ハイブリッド車を作る事でガソリンを節約するような感じです。

西洋と漢方のハイブリッドな工夫、一緒に試してみませんか?

以上、診察室からお届けしました!

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