デパス神話の崩壊!?ゾピクロンとエチゾラム(デパス)が向精神薬に指定

いつも懇意にして下さる製薬会社の方から、1枚の衝撃的なお知らせが。

ゾピクロンとエチゾラムが向精神薬に指定へ

ゾピクロンはアモバン、エチゾラムはデパスと言えばピンとくる方もいらっしゃるかも。
アモバンは眠剤、デパスは眠剤にもなる安定剤として、日常臨床でよく使われます。

精神科・心療内科で使われる安定剤と眠剤は、ざっくり向精神薬と言われ”麻薬及び向精神薬取締法”という法律で、その使用は厳しく制限されています。

特に濫用(らんよう)を防止するために、眠剤と安定剤のほとんどは、1回の診察で30日までの処方となっています。
なので、眠剤をお使いの方は、どんなに状態が落ち着いていても、1ヶ月分のお薬しかお渡しできません。

これまでは例外がありました。
それが今回のデパス、アモバンです。
この2つは長期投与が可能なため、2ヶ月お渡しする事もあります。
内科では3ヶ月分処方する場合もあります
(さすがに3ヶ月は出し過ぎの感がしますが)。

なぜこの2つは長期投与が可能かというと、向精神薬に指定されていなかったからです。
なぜ指定されなかった理由については、結構お粗末な話なのでここでは割愛。興味ある方はググって見て下さい。

そんなデパス、アモバンですが、今回の政令改正により、この2剤も向精神薬に指定されました。

ということは
(ここからは予測なので確定ではありませんが)

(1)30日分しか処方できなくなる
※この処方可能日数はまだ確定ではありません!わかり次第お伝えします。

(2)譲り受けや譲り渡しが禁止になる
※デパスを含めた向精神薬は貸し借り厳禁ですよ!

(3)海外旅行の時に持って行く数が制限される
※アモバンは10mgとして30日分(1ヶ月分)、デパスは0.5mg錠を1日3回なら60日分(2ヶ月分)

私は今回の政令改正、大賛成です。
特にデパス、一般の患者さんも多く持ちすぎです。
他科の先生方、デパスをびっくりするような数持たせますから。
由々しき事態です。

これで他科の先生方の、デパス神話が崩壊してくれればと願います。
みなさん、デパス使いすぎ。

もちろんデパスが全て悪いというわけではありません。
適正な用量・用法であれば、こんなに力強い治療薬はありません。

ただ、いままで向精神薬の指定を受けていなかったために、他の薬剤たとえば高血圧の薬と同じように長期処方をしてしまい、結果的に大量のデパスがあふれてしまった事を問題視しているわけです。

このような氾濫を食い止めるためには、法律という多少の強制力は必要です。
安全を優先するならば、しっかりと政令改正の趣旨を理解していきましょう。


当院もしっかりと情報提供しながら、適正な薬物療法を心がけていきます。

以上、とくだ心療内科からお伝えしました!

(918文字)