夜、知らぬ間に食べている。それって睡眠関連食行動障害?


通院中の患者さんで、特に女性の中で夜間に過食をする事例を時々見かけます。

 印象ではありますが、割と高頻度でみられます。
10キロ以上体重が増えた例もあります。
本人は覚えておらず、食べカスだけが残ります。

これは、睡眠関連食行動障害と言います。
 ストレス、我慢、眠剤の影響などいろいろ考えられます。
つまり、これだ!と言う決め手に欠ける現象です。
つまり原因がいくつか重なって起きるわけです。

 NREM睡眠時に多く、覚醒障害を起こしているものと考えられます。
つまり深く眠れず、中途半端に脳が起きている状態です。

 夜間遅くまで起きていると、レプチンという食欲おさえるホルモンの出が悪くなります。
レプチンの不足で食欲が増してしまい、眠剤が中途半端に効いたりして結果的に食欲に歯止めがかからなくなり、いくらでも食べてしまうのではないかと推測します。

対処としては、原因が複数になって絡んでいるので、まずは1つ1つ解決する事です。
しっかり眠れてなければ眠剤の調整を、考え事して眠りが浅ければその解決を、食事を我慢していたら、我慢のいらないダイエットを。

とにかく複数の原因が複雑に絡み合う事で起きる現象なので、医師に相談して問題を洗い出ししましょう。

 治療薬としての特効薬はありませんが、トピラメートという抗てんかん薬が良さげな論文があります。
これも決定打ではなくかつ適応外なので、慎重に使う必要あります。

睡眠関連食行動障害が本人は気づきにくいので、周りがサポートする必要あります。
また医師の方も、気のせいだと片付けず、患者さんの生活様子を聞き込む必要があります。

以上、診察室からお伝えしました!