ローン会社へ精神科医からのお願い!!(ローンの依頼じゃないよ)

ども、院長です。
今日はちょっと切実な話。


最近、患者さんからこんな相談が増えています。


患者さん「突然ですけど先生、治療を止めたいです」

私「えっーっ、なぜですか?どうしたんですか?」

患者さん「この度自宅を新築することになったのですが、このクリニック(心療内科・精神科)に通っていると、銀行のローンが通らなくなるからです。」


実はこのようなお悩み、増えています。
銀行の住宅ローン以外にも、生命保険も同様です。
契約内容が全体的に、メンタルヘルス不調の方には厳しい内容になっています。

ざっくばらんに言うと、メンタルヘルス不調の既往があるだけで、契約しないという内容です(注:保険によっては、直近3ヶ月以内というのもあります)。

現場の医者からすると、メンタルヘルスの不調は服薬や養生など、きちんと管理すれば仕事も家事もなんでもできます。
この点は、高血圧や糖尿病などの他の疾患と同じです。

ただ、高血圧や糖尿病はコントロールできていれば契約できる一方、メンタルヘルス不調は一切不可なのは残念です。
いくら服薬や養生で落ち着いていても、メンタルヘルス不調というだけで契約できないのが現状です。

もちろんローン会社も商売ですから、契約相手の支払い能力を吟味するのは当然です。

でもメンタルヘルス不調だけで門前払いになるのはいただけないです。

私たちが一番心配なのは、ローンや保険に入るためにこの患者さんのように治療を中断したり、あるいは調子悪いのに心療内科・精神科に来たがらない人が増えるという事です。

ローンや保険は本来はバックアップ。
そのバックアップのために治療や養生をあきらめ、不調になり、働けなくなるのは本人にとっても社会にとっても、すごくつらい事です。

メンタルヘルス不調があっても、しっかり服薬と養生し、借り入れを返すために、いきいきと働く。
これが理想の姿です。

なので、ローン会社や保険会社の皆様!!

無条件にとは言いませんから、せめて服薬や養生がきちんとできていて、医師がOKな方なら、もちろん支払い能力のある方なら、審査を通してあげて欲しいです。
それは他の疾患、高血圧などの方と同様に、です。
どんなにその方に能力があっても、メンタルヘルス不調はみんなダメというのはなんとかして欲しいです。

それか、メンタルヘルス不調の方向けの金融商品を開発して欲しいです。まだ、他の保険会社は開発していませんから、先行者利益が得られますよ。
でも私の所に営業は来ないでね、忙しいですから。

以上、診察室からお伝えしました!!