どの治療法を選んでもゴールは一緒だから、さっさと始めた方が良いよ

 ども、院長です。
今日はこころの治療について一言。
「安定剤や眠剤は飲みたくありません」
「漢方薬だけで治せませんか」
「カウンセリングを希望します」
治療方法を気にするのは当然ですし、私たちはきちんと説明する義務があります。

しかし、治療法にこだわる必要はありません。
むしろ、こだわりすぎると逆効果になる場合があります。
以下の図をご覧下さい。
これは治療の経過図です。
頂上は病気を治す、すなわちゴールです。
病気治療は、この山登りと同じです。
たとえば、安定剤と眠剤で治すやり方はAコース。
他のどのコースよりもゴールに速くたどり着きますが、副作用を克服する等の急な斜面があります。
お薬を飲むという心理的な抵抗とも闘わなくてはいけません。
漢方薬で治すやり方はBコース。
生薬のため副作用はマイルドです(副作用が全くないわけではありません!)。
やんわり効いて続けやすいですが、治療の効果はそれなりです。
まぁピクニック気分での登山に似ています。
安定剤も漢方薬も一切使わない、カウンセリングのみで行うのはCコース。
薬物療法を用いないので副作用の心配はないかもしれませんが、カウンセリングはすぐに効果が現れるわけではないため、時間がかかります。
病気が活発な時にカウンセリングをすると、余計に悪くなる場合があります。
山の周りをぐるぐる回り、最適な登山道を見つけるまで様子伺いするようなイメージです。
ここで注意が必要な事は、どのコースが優れているかを論じているわけではありません。
人それぞれ事情はあります。
早く病気を克服して次に進みたい方もいれば、病気を通じてじっくり自分と向き合いたい方もいます。

大切な事は、登山者(患者さん)の好みや体力を見極め、最適な登山コースをシェルパ(医師)が提案する事。

そして登山者は、一歩でもいいから前へ踏み出す事。
いくらコースを選んでも、踏み出さなければ頂上へいけません。

大丈夫です、最終的にA,B,Cのどのコースを選んでも、ゴールは同じですから。

 以上、診察室からお伝えしました!!