「クスリをきちんと飲んでいるのに良くなりません」問題を、もう少し丁寧に解説しましょう

ども、院長です。

5月になりました。

みなさん、いかがお過ごしですか。

「先生が出してくれたクスリを指示通り飲んでいます。

でも良くなった感じがしません。」

このようなお気持ちになられている方、結構多いと思います。

特に治療をはじめた最初の頃、または治療を始めてから大分経過している方に多いです。

なぜ良くならないのか。

いろんな原因が考えられますが、今日は私が愛用している〝Bio-Psycho-Social(バイオ・サイコ・ソーシャル)モデル〟で説明します。

このモデルは、病気を治すための指標、いわゆる〝ものさし〟を表しています。

バイオは生物・科学的なものさし。

サイコは心理的、性格的な話。

ソーシャルは生活、仕事、社会的な話です。

この3つのものさしを、まんべんなく良くしていけば、どんな病気もよくなるという考え方です。

たとえば、うつ病を例にとりましょう。

うつ病は、バイオ(生物学的)な話によると、脳内セロトニンの不足が原因です。

内服治療は、このセロトニンの不足を補うのが目的です。

しかし実際には、バイオの改善だけでは不十分です。

そこにサイコ(心理的)なものさしも必要です。

たとえばうつになりやすい考え方、我慢してしまうとか人にお願いしにくいなどの性格傾向も変えていかなくてはなりません。

たいがいクスリ、つまりバイオのものさし改善だけを取り組んでいる方は、サイコな改善が不十分なことが多いです。

バイオ、サイコだけではありません。

ソーシャルつまり生活環境の改善も必要です。

仕事で過労の状態なら、休職して休む環境を整えたり、あるいは生活の中で人間関係の困りごとなどがあれば、解決する必要があります。

そうなんです。

治療がうまくいかないのは、バイオだけ取り組んでいて、肝心なサイコとソーシャルがおろそかになっているからなのです。

今はネット社会なので、出されたクスリを検索したりとバイオな取り組みは多いです。

でも肝心なサイコとソーシャルの解決法は、ネットにはありません。

そこは考えぬいて見つけていかないといけません。

ぜひバイオだけでなく、サイコもソーシャルにも目を向けて、健康を取り戻していきましょう!

以上、診察室からお伝えしました!!